神の王国の国民として幸せに暮らすために

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神の王国に入るには何が必要でしょうか?
神の王国は何か架空の国なのでしょうか?
その国はどこにありますか?
聖書にはなんと書いてあるでしょうか。

「この王たちの時代に,
天の神は決して滅ぼされることのない王国を建てます。
その王国はほかのどんな民にも渡されません。
これらの王国を全て打ち砕いて終わらせ,
その王国だけが永遠に存続します」。
(ダニエル2:44)

天の神が滅びることのない王国を立てるとあります。
その国はどこにあるのでしょうか?
天にあります。
神様が人間の政府に代わって
天から地球を治めるために作った王国、
これが神の王国です。
その神の王国というのは架空のものではなく、
人間が治めている政府と同じように
現実の政府と言うことができます。
神の王国政府の支配によって、
天も地球も神様が望んでいる通りの状態になります。

多くの人たちは本当に信頼できる政府に
国を治めてほしいと願っているはずです。
今年こそは良い年になってほしい、値上げも増税もなく
安心して暮らせる国にしてほしい
と願うのも自然なことと言えます。
神の王国政府は、こうした願いを実現させる政府です。
人間の政府よりも遥かに優れている政府だからです。
どうしてそう言えるのでしょうか?
神の王国政府が人間の政府よりもはるかに優れている特色を
いくつか挙げてみるとそのことがわかります。

これまで人間の政府は、何十年何百年と世界平和を謳って
様々な政策を打ち出し、公約というものを掲げてきました。
でも2024年になった今、世界は平和ですか?
安全でしょうか?安心して暮らせますか?

物価はどんどん上がり、世界のあちらこちらで戦争が起き、
日本でも大きな地震もありましたし、
ミサイルが飛んできたりして、
平和安全安心という言葉とは
かけ離れていると言えるのではないでしょうか。
でも神は、平和で安全で安心して暮らせる国を
作ると約束してくださっています。

その神の王国の政策公約は聖書に書かれています。
例えば、食物が地上に満ち溢れるほどになる。(詩編72:16)
私は病気だという住民がいなくなる。(イザヤ33:24)
皆が健康に暮らせるようになる。 (イザヤ35:6)
他にも住宅とか雇用とか教育に関するマニフェストは
この聖書にたくさん掲げられています。

神の王国の政府と人間の政府とは
決定的に大きな違いがあります。
それは神の王国は国民の幸せのために
聖書教育を行っているという点です。
聖書の教育によって教えられているその国民は、
生活の中で危機が生じても素早く対応します。

2012年にある国で自動車事故が起き、
13人のエホバの証人が亡くなりました。
全員が同じ小さな会衆に交わっていて、
他にも54人が重傷を負ってしまいました。
救援委員会は、24時間体制での看護を組織しました。
同じ病院に入院していたある女性は、
負傷した兄弟姉妹が献身的な援助を受けているのを目にして、
自分の教会の牧師に電話をかけこう言いました。
「うちの教会の人が誰も来てくれないんですね。
病院に来てエホバの証人の愛がどんなものか見てください」。

神の王国の民が聖書で教えられていることを
実践していることからも、
神の王国政府と人間の政府とでは大きな違いがある
と言えるのではないでしょうか。

どの国にも、首相とか大統領といった
国全体を治めるリーダーがいます。
では、神の王国のリーダーは一体誰なのでしょうか?

「私たちのために子が生まれた。私たちに男子が与えられた。
彼は肩に統治の責任を負い,素晴らしい助言者,
力強い神,永遠の父,平和の統治者と呼ばれる。
彼の統治は限りなく栄え,平和がいつまでも続く。
彼はダビデの王座につき,王国によって統治する。
その王国は公正と正義によって確立され,
今もこれからもずっと存続する」。
(イザヤ9:6,7)

ここで言っている彼とはイエス・キリストのことです。
このイエスが、その神の王国を治めるリーダーです。
そのイエスの統治は限りなく栄え、
平和がいつまでも続くと述べられています。
イエスが治めるその国は、
平和で安全で安心して暮らせるのです。
その王国は公正と正義によって確立され、
ずっと存続すると述べられています。
これまでの人間の政府のように、
国が廃れて消えていくということはないのです。

イエスが裁判官としても任命されているという記述があります。
(ヨハネ5:22)
不完全な人間の行う裁きというのは、
時には公正さに欠けたり、理不尽な裁きになることがあります。
国によっては裏金を渡しておいて、
自分に有利な裁きになるように
裏で操っているということもあります。

でもイエスは裁くことをエホバから委ねられ、
その務めを完璧に果たします。
汚職や不正に関わるということはありません。
公正で知恵に富む憐れみ深い方が裁くわけですから、
特定の個人や団体の利益を図ろうと
人々に振り回されることもありません。
こうした裁きは、人間の裁判官には絶対なし得ないことです。

人間の政治家裁判官とは違い、イエスの統治や裁きに
不正や腐敗というものはもはやありません。
クリーンな政治、それに私たちは期待したいと思います。

国を治めている人は、
たった1人でその務めを果たすわけではありません。
側近の人たち、サポートしてくれる共同の支配者たちがいます。
完全なイエスに共に働く人たちは必要なのでしょうか?

「私がさらに見ると,子羊がシオンの山に立っていた。
そして子羊と共に14万4000人の者たちがいて,
彼らの額には子羊の名とその父の名が書かれていた」。
(啓示14:1)

この人たちがイエスと共に働く
共同支配者になるということです。
イエスと一緒にその国を治めることになるのです。

将来リーダーになるよう選ばれた人は王になるまでの間、
地上で生きている間、
神に愛される生き方をするように人々を助けます。
私たちと私たちと同じように宣教を行い、
聖書の真理を人々に伝え、
本当の意味で人々を助ける業を行います。
清さの点でも神に愛される努力を続けていなければなりません。
地上での命を終え亡くなった後、
復活して天で生きるようになり、
イエスと共に王になって治め国民全体の助けとなるのです。

イエスと一緒にリーダーになるように選ばれた人たちは、
神の王国のために貢献できるといういうことを
本当に嬉しく思い、自分にできることを
ベストを尽くしてそれを一生懸命に行っています。

このように、平和で安全で安心して暮らせる国を
治めてくれるリーダーがいるならば、
私たちは本当に安心できるのではないでしょうか。
それで、私たちは神の王国を心から支持し、
その国民になって幸せに暮らしたい
と思うのではないでしょうか?

聖書の啓示7章9、13、14節では、
近い将来、神の王国に敵対する人たちが処罰されるということ、
その国を支持する人たちは守られ、
この地球上で神の王国の国民として暮らせる
ということが予告されています。

では、神の王国の国民になるために、
私たちは何をしなければならないのでしょうか?

「人の子は栄光を帯びて,全ての天使と共に来ると,
その時,栄光の座に座ります。
全ての国の人々が彼の前に集められ,人の子は,
羊飼いが羊をヤギから分けるように,人々を分けます。
そして羊を自分の右に,ヤギを自分の左に置きます」。
(マタイ25:31-33)

「人の子」はイエスのことを表しています。
イエスは羊をヤギから分けると述べられています。
この羊とヤギというのは、
あらゆる国の人々のことを表しています。
この裁きは、近い将来に迫っている
大患難の終わり頃に行われます。
どうして羊とヤギに分ける必要があるのでしょうか?

「それから王は,右にいる人たちに言います。
『さあ,私の父に祝福された人たち,
世が始まって以来あなたたちのために用意されている
王国を受けなさい。
私が飢えると食べ物を与え,
喉が渇くと飲み物を与えてくれたからです。
よそから来ると温かく迎え,
裸でいると服を与えてくれました。
病気になると世話をし,
牢屋にいると訪問してくれました』。
(マタイ25:34-36)

羊とヤギに分けられる理由それは、
聖なる力を注がれたキリストの地上にいる兄弟たちに
協力して親切を示してきたかどうか、つまり
天に行く人たちをサポートしているかどうかということです。

「王は右にいる人たちに言います」と述べられています。
よく右腕になるという表現が、最も信頼している
有能な部下とか側近のことを指して用いられます。
イエスは、本当に信頼のおける羊たちを
右腕として選ぶと述べていたわけです。

その羊たちはフルサポートする、つまり本当に心を込め、
全面的なお世話をするということを聖句は示しています。
それで、羊に例えられている人たちは、
イエスや14万4000人を心からサポートします。
では、具体的にどうサポートできるのでしょうか?

王になるよう選ばれている人たちが行っている
世界規模の伝道活動に私たちも真剣に取り組むことで、
それらの兄弟たちをサポートできます。

伝道活動と言っても色々な方法があります。
戸口から戸口に伝える伝道、
他の土地に出向いていって行う奉仕。
公共のエリアでカートを使ったり、
公共の乗り物の中で伝道したり、
カジュアルな私服でリラックスした雰囲気で、
また学生さんならば学校の友達や先生に証言する、
親しい友人や親族に手紙とかメールとか電話で伝道する、
本当にいろんな方法があります。
全ての方法や形の奉仕が行えなくても、
自分ができる奉仕にベストを尽くすことで、
キリストの兄弟たちをサポートすることができます。

もう1つあります。それは建設奉仕です。
建設奉仕と世界規模の伝道活動とどう関係があるのでしょうか?

この私たちの用いている王国会館には、
伝道で用いる文書がたくさん集められています。
その文書を手に持って宣教に出かけていきます。
伝道活動のための種々の集まりも
この王国会館で行われています。
つまりそれは伝道活動の拠点となっているということです。
伝道の拠点となるこのホールは
王国の業を促進するために用いられています。
そのホールがボロボロに朽ちていたらどうでしょうか?
メンテナンスをし、老朽化しているならば
リフォームしたり全く仕様を変えて
さらに使いやすくすることができるのではないでしょうか。
王国の業を促進するために
そうしていくのは良いことといえます。
そのようにして、王になるよう選ばれている人たちが
行っている世界規模の伝道活動を
私たちもサポートしていくことができます。

神の王国の国民になれるのは本当に素晴らしいことです。
その国の国民になるためにできることを
しっかり行っていきましょう。

「皆さんに勧めたいのは,
ただキリストについての良い知らせにふさわしく振る舞う
(ふさわしく市民として行動する)ことです」。
(フィリピ1:27)

海外旅行に皆さんが行くとします。
行った先の国でもふさわしく行動する必要があります。
ふさわしく行動するためには、その国の
ガイドブックを念入りに調査するのではないでしょうか?
ただガイドブックを眺めただけで旅行に行ったとは言えません。
その国の気候とか、どんな言語が話され、どんな文化なのか、
歴史とかその国のルールを学ぶのではないでしょうか。

私たちも神の王国という国のガイドブック、つまりこの聖書を
眺めるだけでその国に入るということはできません。
神の王国の言語とか歴史とかルールを学ぶことが大切です。
それで神の王国の言語を学べる
集会や大会にぜひ出席することに致しましょう。

新たな言語を学ぶ時、その言語を話す人と会って会話すると、
会話力がぐんと伸びると言われています。
私たちも神の王国について学ぶこの集会で、
直に会って励まし合うことに致しましょう。
そのようにするなら、みんなが同じ精神を抱いて一致して
信仰を保てるように協力することができるのです。
学んだことをぜひ実践し、
神の国の国民としての正しい生き方を、
これからも心掛けていくことにいたしましょう。

終わりの時代の今、
王国の良い知らせが世界中で広く伝えられています。
王国政府の統治のもと、もうすぐ世界が1つになります。
その政府のリーダーたちを、
私たちは心からサポートしていきたいと思います。
ベストを尽くしてそうしている人たちのことを、
イザヤの2章の聖句ではこのように述べられています。

「最後の日々に,エホバの家の山は,
山々の頂より高くしっかりと据えられ,
どの丘よりも高くそびえる。
全ての国の人々が流れのようにそこに向かう。
多くの人々が行って,こう言う。
『さあ,エホバの山に登ろう。
ヤコブの神の家に行こう。
神はご自分の道について教えてくださる。
私たちはその道を歩もう』」。
(イザヤ2:3,4)

全ての国から集まった人たちが、エホバの山
神の家に行こうと述べています。
あらゆる国から集まった人たちが、
聖書の教育によって心を1つにして一致して集まって、
神の王国の国民となっている様子を描いています。

さらにこの国の国民は増えていくでしょうか?
聖書は将来復活してくる人たちにも神の王国の国民になる
見込みがあるということを教えています。(ヨハネ:28,29)
そのような人たちにも、
神の王国政府が何を成し遂げてきたのか、
リーダーが誰で、どんな公約を掲げ、
どんなふうに国民をお世話してくださるのかを
丁寧にじっくりと教える機会があります。

みんながそのように神の王国政府のことを知って、
その政府を支持しサポートするために
一致して働くということは、本当に大切なことと言えます。
神の王国の国民として、楽園となった地球で私たちは
いつまでも幸せに暮らすことができます。

他の国へ入るために
様々な手続きや下調べをするのは大事なことです。
神の王国の国民として幸せに暮らすために、
私たちは今できることを
ベストを尽くして行っていくことに致しましょう。
神の王国という国のガイドブックであるこの聖書によって、
その国のことをもっと調べていくことにいたしましょう。
そのようにして、神の王国であなたも幸せに暮らせますように。

裏付けとなる聖書の言葉は、
nolog.link/s/8NU9hJ
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