リーダーとして信頼できるのは誰ですか

現在世界は国と国との戦争などがあって、
ますます混迷を深めている状況ではないでしょうか。
そういう状況なのに問題があり解決しないわけです。
そういう状況を見て多くの人は、政治とか宗教、ビジネス界の
リーダーたちにがっかりしているという状況かもしれません。

そういう状況は何も今に始まったわけではありません。
昔からずっとそういうリーダーたちは失敗してきたわけです。
問題解決なかなかできない理由を聖書から見てみましょう。

「エホバ,私はよく知っています。
人は自分の道を定めることができません。
自分で自分の歩みを導くことができないのです」。
(エレミヤ10:23)

人は自分自身で治め支配することができないように
造られており、そういう権限もないということです。
人は自力では空を飛ぶことができないように、
自身も治めることができないのです。

しかし聖書を見ると、
信頼できるリーダーがいることが述べられています。

「この夜,私が見ていた幻の中で,
今度は天の雲と共に人の子のような者がやって来た。
その者は年月を経た方に近づくことを許され,
その方のすぐ前に連れてこられた。
その者に統治権と栄誉と王国が与えられ,
あらゆる民族や国や言語の人々が彼に仕えるようにされた。
その統治は終わることなく永遠に続き,
その王国は滅ぼされることがない」。
(ダニエル7:13,14))

この「人の子」は、イエスのことを表しています。
ですからエホバは、統治者である指導者メシアを選ばれ、
このメシアというのはイエスのことを示しているわけです。

イエスは理想的なリーダーであるということが
3つの理由から言えます。

1.まず神によって選ばれたという理由があります。
2.それから、私たち全ての人の
模範となるような良い特質を持っておられます。
3.そしてイエスは、
ご自分に従う人たちに気遣いを示すことができる方です。

その気遣いの最たるものが、
ご自分の命を与えて人々の罪を贖う備えを完成させたことです。
イエスが人間の指導者と違うところは、
何かなさる時に愛の動機としてなさるところです。
人間の場合は、そうはなかなかいかないですね。

それから、もう既に理想的なリーダーであるという証拠を示された方です。
地上にいる時に、理想的なリーダーであるどんな証拠を示されたでしょうか?

「イエスは全員に,
青草の上にグループになって座るよう指示した。
人々は100人また50人のグループになって座った。
イエスは5つのパンと2匹の魚を取り,
天を見上げて祈ってから,
パンを割って弟子たちに渡し始めた。
人々に配らせるためである。
また,2匹の魚を皆のために分けた。
こうして皆が食べて満足した。
かけらを拾うと,パンだけで12個の籠がいっぱいになった。
パンを食べた男性は5000人だった」。
(マルコ6:39-44)

大勢の方々に5つのパンと2匹の魚で、
食事をさせたっていうことです。
男性5000人とありますが、
他の資料では女性や子供たちもいたので
大体2倍の1万人ぐらいいたのではないかとも述べられています。

「また,重い皮膚病の男性がイエスの所に来て,
ひざまずいて嘆願し,
『あなたは,お望みになるだけで,
私を癒やすことができます』と言った。
イエスはかわいそうに思い,手を伸ばして男性に触り,
『そう望みます。良くなりなさい』と言った。
すぐに病気は消え,男性は良くなった」。
(マルコ1:40-42)

重い皮膚病を治すことができ、地上におられた時に
理想的なリーダーと言える証拠を示したわけです。

「しかし,聖なる力があなたたちに働く時,
あなたたちは力を受け,
エルサレムで,ユダヤとサマリアの全土で,
また地上の最も遠い所にまで,私の証人となります」。
(使徒1:8)

約3年半という短い期間でイエスは
世界的な伝道活動の基礎を築いたという実績もあります。

「それで,行って,全ての国の人々を弟子としなさい。
父と子と聖なる力の名によってバプテスマを施し,
私が命令した事柄全てを守るように教えなさい。
私は体制の終結まで
いつの日もあなたたちと共にいるのです」。
(マタイ28:19,20)

事物の体制の終結の時まで、
あなたたちと共にいるのですと述べられています。
ですから天に昇られた後も、
ご自分に従う人たちをよく教えて、
導いておられることが言えます。
イエスは、忠実で思慮深い奴隷たちを任命して、
ご自分の会衆の人たちを世話しています。
神の聖なる力や天使たちによって、
イエスに従う人たちを助け教えて色んな活動をしています。

イエスは今、どんな立場におられるのでしょうか?

「第7の天使がラッパを吹いた。
すると,天でたくさんの大きな声がした。
『世の王国は,私たちの主と,
その方のキリストの王国となりました。
主はいつまでも永遠に王として治めます』」。
(啓示11:15)

王国の王として支配してもらえる立場となっておられます。
まもなくこの王が、人間を支配することになるわけです。

次にイエスをリーダーとして認めることの大切さ
について考えてみたいと思います。

「イエスはその男性を見つめ,愛を抱いて言った。
『あなたには1つのことが欠けています。
行って,持っている物を全て売り,
貧しい人たちに与えなさい。
そうすれば,天に宝を持つようになります。
それから来て,私の弟子になりなさい』。
(マルコ10:21)

「私の弟子になりなさい」という呼びかけがなされています。
この呼びかけは今日でもなされています。
エホバの証人はどうすればイエスの弟子になれるか、
そういったことを聖書から伝えたいと思っています。
今では「いつまでも幸せに暮らせます」というテキストを用いて、
都合の良い時に、ご自宅とか都合の良い場所で、
聖書レッスンを受けることができます。
t.co/REdyiKUiXa

このイエスを自分のリーダーとしている人たちは、
どんな努力をしているのでしょうか?

「皆さんはこうした道に招かれました。
キリストでさえ皆さんのために苦しみ,
その歩みに皆さんがしっかり付いてくるよう
手本を示しました」。
(ペテロ第一2:21)

イエスは手本を示したと述べられています。
ですから、その手本に従うように
日々努力されているのではないでしょうか。

「ですから,王国と神から見て正しいこととを
いつも第一にしなさい。
そうすれば,こうしたほかのもの全ても,
あなたたちに与えられます」。
(マタイ6:33)

ですから、
神の王国を第一として歩む努力をされるのではないでしょうか。
エホバが望むことを生活で優先させている
ということになるでしょう。

「それからイエスは弟子たちに言った。
『誰でも私に付いてきたいと思うなら,
自分を捨て,苦しみの杭を持ち上げ,
絶えず私の後に従いなさい』」。
(マタイ16:24)

自分は神に仕えるという決心をして、
それを公に表すために水のバプテスマを受けます。
そのようにして、イエスがリーダーであることを示すことができます。

ある男性は妻が聖書の勉強を始めた時、
ちっとも嬉しくありませんでしたし、興味も湧きませんでした。
仲間と酒を飲んで、騒ぐのが大好きで、
それが1番だと思っていました。

妻が変わりました。以前よりずっと優しく愛らしくなりました。
自分も聖書を勉強してみようと思いました。
勉強を始めてこれはまずいと思いました。
バプテスマを受けたら、これまでしていた楽しいことができなくなるんです。
仲間と飲むのが大好きで、辞めるのは嫌で
やめるようプレッシャーをかけられるのも嫌でした。

飲み仲間はいい人とは言えませんでした。
でもエホバの証人はとてもいい人たちで、なんと言っても正直です。
これがきっかけになり、思い直して勉強を再開しました。
そして、バプテスマを受けたんです。
バプテスマの時、私はサタンとの戦いに勝ったと思いました。

今、本当に幸せです。もう昔の自分ではありません。
エホバの証人でいられることが本当に嬉しいです。
妻と長年一緒に奉仕できたこともいい思い出です。
妻は亡くなりましたが、
復活してくる妻にまた会えることを楽しみにしています。

ある女性は、生まれてくる子供のために何ができるかと考え、
聖書を読むのが一番良いと思いました。
ちょうどその頃、エホバの証人が訪ねてきました。

聖書を勉強していると、
先祖崇拝が偶像崇拝だということがわかりました。
参加できないと家族に言った時、夫はとても怒りました。
家族の幸せを願っていたので、
家族が怒っているのを見た時本当に心が痛みました。

姉妹たちが私を優しく慰め、
忠誠を保ったヨブの模範を話してくれました。
イエスについても考えました。
イエスは嘲りや迫害にあっても
自分の命をあがないとして犠牲にしました。
それで、私の信仰を貫いて聖書の勉強を続ける決意をしました。

夫は記念式に出席しました。
夫も同じ希望を持ってくれるかと思うと、
とっても幸せな気持ちになりました。

イエスに従うことによって永遠に生きることができます。

「そして,完全にされた後,
自分に従う人全てに永遠の救いをもたらす方になりました」。
(ヘブライ5:9)

イエスをリーダーとして認めて従えば、
永遠の命が得られるということになります。

「見ていると,白い馬が現れた。
それに乗っている者は弓を持っていた。
そして冠を与えられ,征服しに,
また征服を完了するために出ていった」。
(啓示6:2)

馬の乗り手はイエス・キリストです。
イエスはまもなく今の悪い世を征服して
新しい自分の支配制度にするということです。

「その後,私が見ると,
全ての国や民族や種族や言語の人々の中から来た,
誰も数え切れない大群衆が,王座と子羊の前に立っていた。
その人たちは白くて長い衣服を着て,ヤシの枝を持っていた。
…これは大患難から出てくる人たちです。
この人たちは,自分の長い衣服を
子羊の血で洗って白くしました」。
(啓示7:14)

イエスは今、
大患難を通過できるよう私たちを導いて教えておられます。
集会大会、ビデオ出版物、そういったものを用いて、
私たちを訓練していることがわかるでしょう。

ではイエスがリーダーとなって治める新しい世界に、
ぜひ協力して入れるようにしたいと思いますが、
その新しい世はどんな世なのでしょうか?

「しかし,私たちが神の約束によって待ち望んでいる,
新しい天と新しい地があります。
そこには正しいことが行き渡ります」。
(ペテロ第二3:13)

新しい地ではもう不正はなく、苦しみもなくなることでしょう。
そしてイエスは、私たちを完全なものとして引き上げて
永遠に生きられるようにしてくださるでしょう。
ではこれからも、イエスを自分のリーダーとして認めて、
永遠の命を目指して歩んでまいりましょう。

裏付けとなる聖書の言葉は、
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